何度かお母様から受け継がれたジュエリーのリメイクをご依頼くださっているN様。
今回は、ご自身のご婚約指輪をネックレスへリメイクされました。
毎日付けられるデザインへ生まれ変わり、そしていつか、
娘へと受け継いでゆくジュエリーへ。
リメイクする前のジュエリーについて
N様:今回リメイクを依頼した立て爪のリングは、自分の婚約指輪です。
これ、実は主人の父が用意していたものなんですよ。
デザイナー 平:ご主人様のお父様が?
N様:ええ、私たちの時代は、もう30年くらい前ね。
「いつか結婚するだろう」というタイミングで親がもうすでに用意していたの。
平:そうだったのですね。
今は男性の方がサプライズでお一人で選びにいらっしゃるか、
むしろお二人で来られる方も多いです。
時代によってリングの選び方も変わってきているのですね。
リメイク前のリング。
平:ちなみに、頂いてからそちらのリングは頻繁につけていらっしゃったのですか?
N様:いいえ、何かの披露宴に呼ばれた時にちょっとつけるとか、という感じでした。
こういう立爪のものって、どうしても使いづらくて。
平:確かに高さのあるリングは華やかですが、
イベントの時にだけ付けていたとおっしゃられる方が殆どで。
リメイクも、立爪のリングを持って来られる方がとても多いんです。
皆さん「ずっと寝かせてたけど、いつかリメイクしたいと思っていた」とおっしゃりますね。
N様:やっぱりこれからもずっと使えるようになったほうが良いですし、
いずれは娘が引き継ぐと思うので。
平:そのように代々受け継がれていくのは理想的ですね。
ダイヤモンドに家族の思い出が重なっていくのもロマンチックだなと思います。
N様:母のことや祖母のことも思い出せますし、着けてると日頃元気をもらえます。
平:素敵ですね。ただそのまま仕舞っているよりも、
身につけていた方がご家族のことを思い出す時間も増えて良いですね。
完成したジュエリーを見て
N様:結婚した当時のゴージャス感って普段使いしづらかったんですけど、
リメイクしたネックレスはすごく肌に馴染んでびっくりしました。
平:それはよかったです。
少し質感やボリュームを変えるだけで、印象って大きく変わりますよね。
特にリングからネックレスへ、プラチナからゴールドへと
素材も形も違うものになると、ほんとうに同じ石?と思うほど
生まれ変わった感じがしますね。
完成したジュエリーはどんな時に着けますか?
N様:私自身は仕事では着けられないので、ちょっとしたパーティーとか、
美術館とかにお出かけに行く時につけています。
今までお願いしたリメイクジュエリーも全て気に入っていて、
引き出しの中を見やすいように整えて、洋服に合わせて選びやすくなるようにしました。
平:特別な時だけのジュエリーではなく、
普段使いとして楽しんで選べるようになったんですね。
またリメイクをされたいですか?
N様:はい。デザインは自分ではなかなかイメージが作れないところもあるので、
Ryuiのアイテム写真を見ながら、素敵だなと思うものをベースに色々と考えてみたいです。
平:ありがとうございます。
リメイクされる方の中には、ご自身のスペシャルなものにと仰る方もいれば、
普段使いできるようにカジュアルなデザインを選ばれる方もいらっしゃいます。
ずっと眠っていたダイヤモンドを、また喜びを持って沢山使っていただけることが、
私たちにとっては何より嬉しいですね。